1.お風呂の寿命とは
お風呂の寿命は大きく分けて3つあり、ひとつは施工時に使用した素材によるもの、もうひとつはメンテナンスの状態によるもの、そして最後に使用頻度によるものです。素材による寿命は、樹脂製や鉄製の浴槽などであれば30年ほど持つといわれています。一方で、木材を使用した造り付けのお風呂については、約10年程度で寿命が来る場合があります。次にメンテナンス状態による寿命についてですが、適切なメンテナンスがされている場合は素材によらず長く使うことができます。逆に、メンテナンスが不十分であれば10年程度で寿命が来ることもあります。最後に使用頻度による寿命については、一日に何人が入浴するか、継続して何年間使用するかによって違いますが、おおよそ10年程度で寿命が来るとされています。
2.リフォームの必要性を判断するポイント
お風呂のリフォームが必要かどうか判断するポイントは大きく分けて4つあります。ひとつ目は、使用中に漏水や異音が発生するようになったらリフォームのサインとなります。漏水は床下や壁などに被害をもたらし、異音は内部のパーツや配管に問題があることを示しています。ふたつ目は、カビや汚れが気になるようになったらリフォームを検討しましょう。カビは健康被害を引き起こす可能性があるため、汚れも含めて適切な対処が必要です。三つ目は、古くなった設備が故障しやすくなったらリフォームを検討しましょう。壊れやすくなると修理費用がかさむ上、断熱性能や省エネ性能も劣化するため、リフォームが必要になります。最後に、お風呂の使い勝手が悪い場合もリフォームの対象となります。例えば、浴槽が深くて出入りがしにくかったり、シャワーの水量や配管の位置が不便だと使い勝手が悪くなります。
3.お風呂のリフォームの目安
お風呂のリフォームの目安は、前述したお風呂の寿命やリフォームの必要性を判断するポイントに加え、家の建物状況や水回り設備の取り替え時期、予算などが関係してきます。一般的にお風呂のリフォームは、おおよそ10年から25年程度で行うことが多いです。ただし、素材によっては耐用年数が長いため、25年以上も持つ場合もあります。また、住宅の建物状況によってリフォームのタイミングが変わる場合があります。例えば、リフォームを行う前に、まずは住宅の基礎や柱、壁、床などの状態を点検しておくことが大切です。もし、建物の構造上の問題がある場合は、それを解決する必要があります。また、水回り設備の取り替え時期も考慮する必要があります。例えば、お風呂と一緒にトイレやキッチンもリフォームする場合、それらの設備の寿命も同時に考えて、一度にまとめてリフォームすることが望ましいでしょう。最後に、リフォームの費用も目安になります。お風呂のリフォーム費用は、充分な調査やプランニングを行うことで、予算内での実現が可能です。ただし、素材や機能によって費用は異なるため、事前に予算の範囲内でどのようなリフォームを行いたいかを決めておくことが重要です。
4.リフォーム時に変更できること
お風呂のリフォームを行う際に変更できることは、様々あります。例えば、浴槽を交換したり、床や壁のタイルを変更したり、シャワーヘッドを新しいものに換えたりすることができます。また、配管や給湯器を交換することで、快適なお風呂タイムを過ごせるようになります。そして、リフォームの際には、断熱材の追加や換気扇の設置など、省エネや快適性を向上させるための工夫もできます。もし、将来的に高齢化が進むことを考慮している場合は、段差をなくした浴槽や手すりの設置など、バリアフリーにすることも重要です。
5.リフォーム費用の目安
お風呂のリフォーム費用は、素材や機能によって異なります。大まかな目安としては、おおよそ30万円から100万円程度がかかると考えてください。ただし、スケールの大きなリフォームを行う場合は、より多くの費用が必要になることもあります。また、DIYでリフォームを行う場合は、材料費が節約できますが、工事や設備の知識がない場合はトラブルが発生するリスクがあります。そのため、業者に依頼する場合は、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
6.お風呂のメンテナンスについて
お風呂のメンテナンスを行うことで、寿命を延ばすことができます。まずは、お風呂を使用後は水分をきちんと拭き取り、乾燥させることが重要です。また、定期的に浴槽や床、壁を掃除し、カビや汚れを防ぐことも必要です。さらに、排水口や配管のメンテナンスも重要です。排水口にはヘアキャッチャーを取り付けておくことで、髪の毛やほこりなどを取り除くことができます。また、配管には定期的にパイプクリーナーを流し、詰まりを防ぐことが必要です。さらに、給湯器などの設備も定期的なメンテナンスが必要です。メーカーの指示に従って、定期的に点検や清掃を行うことで、長く快適にお風呂を使用することができます。
7.まとめ
お風呂の寿命やリフォームの必要性を判断するポイント、リフォームの目安、リフォーム時に変更できること、リフォーム費用の目安、そしてお風呂のメンテナンスについて解説しました。お風呂は家族が集まる場所でもありますので、リフォームによって快適な空間にすることが重要です。リフォームを行う際には、しっかりと調査やプランニングを行い、予算内で最適なリフォームを行いましょう。また、定期的なメンテナンスを行うことで、お風呂の寿命を延ばし、より快適なお風呂タイムを過ごせるようにしましょう。
コメント